あ?

全てを否定した君の、

概念の中で消える僕は、

何より美しく、

なによりだらしない

 

返事はまた、

聞こえないふりをして、

絶対的な夜に生きて、

冷えた視線と、

交わらない僕たちと、

捨てられないごみは、

黙って落ちていく唾液は、

ひたすら重かった

 

乾いた口を広げて、

泡を食べることしか知らない魚は、

欲望的な今に生きて、

汚れた指先と、波打つ熱と、

しずかに振り向く君だけが取り残された世界、

 

綺麗に吐き出せない息、

噛み殺したストロー、

いつかは、眠りにつく

 

規則正しく曲がった背中、

睫毛に乗った前髪、

隙間が邪魔をして、

最後のひとくちが喉を刺す