2020-08-15 あ? 全てを否定した君の、 概念の中で消える僕は、 何より美しく、 なによりだらしない 返事はまた、 聞こえないふりをして、 絶対的な夜に生きて、 冷えた視線と、 交わらない僕たちと、 捨てられないごみは、 黙って落ちていく唾液は、 ひたすら重かった 乾いた口を広げて、 泡を食べることしか知らない魚は、 欲望的な今に生きて、 汚れた指先と、波打つ熱と、 しずかに振り向く君だけが取り残された世界、 綺麗に吐き出せない息、 噛み殺したストロー、 いつかは、眠りにつく 規則正しく曲がった背中、 睫毛に乗った前髪、 隙間が邪魔をして、 最後のひとくちが喉を刺す